トリビア

同じユニフォームのようでちょっとだけ違う!?言われてみると確かに違う!ユニフォーム特集

現在では毎シーズン新たなデザインが発表され、目まぐるしくモデルチェンジを繰り返すサッカーユニフォームですが、80年代や90年代、そして2000年代前半までは前シーズンと同じデザインのユニフォームを使いまわすことも多く、10シーズンの間モデルチェンジ無しなんてチームも存在しました。

また、かつてのプレミアリーグでは、サポーターが毎シーズンユニフォームを買い替えなくてよいように、2シーズンはリーグ戦で使用するホームモデルのデザインは変更してはならないというルールまで存在しました。
(スポンサーやサプライヤーに変更があった場合は除く)

そこで今回は、多くの方が同じユニフォームだと思っているけど、実はシーズンによってちょっとだけ変更されている。
そんなユニフォームを紹介します。

 

まずは、1997/99と1999/2000シーズンのマンチェスター・ユナイテッド UCL用モデルです。これは比較的有名なので、知っている方も多いかもしれませんが、違いは2つあります

まず1つは、UMBROロゴ上の刺繍ですね。1998/99シーズンにUEFAチャンピオンズリーグで優勝したことにより、翌年のモデルにはこの刺繍が施されるようになりました。

そしてもう1つの違いはクラブエンブレムです。こちらもUEFAチャンピオンズリーグを制したことにより、エンブレム内の「☆」が1つから2つに変更されました。

また、ユニフォームの違いではありませんが、ネーム&ナンバーの書体も変更されています。

 

続いては2000/01と2001/02シーズンのバイエルン・ミュンヘンのUCLモデルです。この違いはお分かりになりますか?

実はユニフォーム自体に違いはありません。違いがあるのは袖のビッグイヤーパッチ

そのパッチの中に書かれている数字が違います。ビッグイヤーパッチとは、UEFAチャンピオンズリーグを5回優勝する、もしくは3連覇すると袖に付ける権利が与えられるもので、バイエルンミュンヘンは、1973/74シーズンから1975/76シーズンまでチャンピオンズリーグ3連覇を達成しているので、3の数字が入ったビッグイヤーパッチを付けていました。

そして2000/01シーズンに4回目となるチャンピオンズリーグ優勝を果たしたため、翌2001/02シーズンからはビッグイヤーパッチの数字が4になりました。

なお、ビッグイヤーとは『大きな耳』という意味で、UEFAチャンピオンズリーグの優勝トロフィーの取っ手が大きな耳のように見えるためにこう呼ばれるようになりました。

 

最後に2006/07と2007/08シーズンのオリンピック・リヨンです。今回用意した写真では、2007/08シーズンだけフルスポンサー仕様なので、肩や袖にスポンサーが沢山ついていますが、違いはここではありません。

この2006/07シーズンと2007/08シーズンの違いは胸のメインスポンサー。この胸スポンサーの書体と枠の形状だけが変更となりました2006/07シーズンの胸スポンサーは角の尖った長方形ですが、2007/08シーズンは角が丸められた長方形に代わっています。

これはスポンサーであるNOVOTELのロゴが2008年より書体の変更とロゴを囲む四角が角のない長方形に変更になったことを受けてのものです。

まあ、言われないと気付かないですよね・・・

この他にもこのように微妙に違うユニフォームは沢山ありますが、今回はここまで。

ヴィンス君
ヴィンス君
『愛するクラブのUCL優勝モデルを持っていると思っていたのに、実は次のシーズンのモデルだった。』
なんてことの無いように、ユニフォームをコレクションする際には細かな部分にも気を付けましょう!