トリビア

“マッドチェスター(Madchester)”を表現した2019/20マンチェスター・シティ、アウェーモデル!

2019-20マンチェスター・シティのアウェーモデル

2017/18、2018/19シーズンのプレミアリーグを連覇し、ペップ・グアルディオラ監督のサッカーを見事に体現しているマンチェスター・シティ。
そのシティですが、2019/20シーズンからサプライヤーがPUMA(プーマ)社に変更になりました。

PUMA社最初のシーズンは比較的ベーシックなホームモデル全身派手めな3rdモデル、そして今回紹介するアウェーモデルの3枚が用意されました。2019-20マンチェスターシティのユニフォーム

1980年代後半~1990年代前半にマンチェスターで起こった音楽ムーブメント「マッドチェスター(Madchester)」をテーマに、その中心地となっていたナイトクラブ「クラブ・ハシエンダ」からインスパイアされたアウェーユニフォーム。
それがこちら2019-20マンチェスター・シティのアウェーモデル

ネームナンバーはベルギー代表、ケヴィン・デ・ブライネ選手!デブライネの2019-20マンチェスター・シティのアウェーモデル

「マッドチェスター」とは都市名の「マンチェスター」と「狂う」という意味の「Mad」が合わさった造語。
音楽のジャンルや当時のムーブメントを総じて指します。

そして「クラブ・ハシエンダ」とはイギリスのファクトリー・レコード社がマンチェスターで経営していたナイトクラブ。
マッドチェスターの中心地として世界最高のクラブと謳われました。(※この写真は「クラブ・ハシエンダ」ではありません)

「マッドチェスター(Madchester)」とは

イギリス特有のレイブカルチャーから来るダンサブルなビートと、ドラッグ文化を反映したサイケデリックなサウンドが当時の若者を熱狂させました。
なぜそこまで熱狂したのかというと、マンチェスターは産業革命の中心地でしたが、マーガレット・サッチャー政権によって推し進められた経済政策により不況の長期化と企業淘汰による失業率の上昇が背景にありました。
また、ヒット曲も時勢に合わせていわゆる売れ線の曲をスターが歌うパターンが多く、いわゆる音楽の商業化も進んでいきました。

そんな中、新しいサウンドとカリスマ性は若者の心をつかんで話さなかったのです。

代表的なバンドにはザ・ストーン・ローゼズニュー・オーダーハッピー・マンデーズなど。
後にデビューするオアシスブラーなどのバンドに多大なる影響を与えました。

ヴィンス君
ヴィンス君
オアシスのノエルとリアムのギャラガー兄弟はシティの熱狂的なサポーターですね!

随所に「マッドチェスター」を表現

クラブ・ハシエンダの内装は柱などに黄色と黒のストライプが採用されており、このアウェーモデルの肩部分にも当時の内装を反映させたラインが入っています。2019-20マンチェスター・シティのアウェーモデル

また、両袖はナイトカルチャーを彷彿とさせる赤と青のネオンカラー。

背中上部には「Manchester」の文字に水色の「D」が重なっていて、「Madchester」になるようにデザインされています。

ヴィンス君
ヴィンス君
日本国内でも映画等の影響もあり、「マッドチェスター」のムーブメントは広がっていきました。当時世代だった方にはたまらないユニフォームですね!