2021/22シーズン、セリエAに昇格したあるクラブがサッカーユニフォーム界の話題を独占しました。そのクラブは名波浩氏も在籍した「ヴェネツィアFC」。
街にある教会・寺院、モニュメントに触発された金色のアクセントを採用。
V字に配置された金色の星はヴェネツィアの象徴であるサン・マルコ寺院をイメージしています。
また、ユニフォームのボディにはヴェネチアで有名なフレスコ画のテクスチャが施されています。
なぜここまでデザインに特化したユニフォームが制作されたのか。
それはデザインはSupremeやMARC JACOBSで長年デザイナーを務めたDiego Moscosoが共同創設者のNOWHERE FCが監修したため。
手染めの技法を用いたウェアのリリースなどで知られるクリエイター集団で、2016年のアメリカの投資家グループがヴェネツィアを買収してからクラブとパートナーシップを結ぶことになりました。
また、サプライヤー変更も大きな要因の一つとなりました。
一年前の2020/21シーズンはNIKEとサプライヤー契約を結んでいたヴェネツィア。
NIKEのテンプレートデザインとクラブのデザイン戦略が噛み合わず、KAPPAへサプライヤーを変更することになりました。
それまでホームとアウェイのみの作成だったユニフォームも、2021/22シーズンのヴェネツィアは独自性のあるデザインのものを4種類リリースしました。
この最高にクールなユニフォーム、実はセリエAではとあるルールに引っ掛かり選手が着ているモデルでは修正が行われました。
そのルールとは「ユニフォームに複数回ロゴを表示することはできない」というもの。ヴェネツィアの場合、胸スポンサー部分に「VENEZIA」そして左胸にクラブロゴが圧着されています。
この2重の表示がルールに抵触、左胸のロゴがないモデルを選手が着用することになりました。
その後、2022年1月に「Green Project Agency」というベネチアを拠点とする企業が胸スポンサーに就任。
胸スポンサー部分に企業のロゴが入ったことで、左胸のクラブロゴが復活しました。
デザインはミュンヘンを拠点とするBureauBorscheが行っています☆