レアモデル

美術館に展示されるアートなユニフォーム! 2004/05 アスレティック・ビルバオ UEFA CUP用ユニフォーム

スペインのバスク州ビルバオに本拠地を構えるクラブ、アスレティック・ビルバオが2004/05シーズンのUEFA CUP用ユニフォームとして発表したのがこちらのユニフォーム。

▼背面


シリアルナンバー付きの数量限定として発売されたこのモデルは、発売当初よりその奇抜なデザインが大きな話題を集めました。


これは、ビルバオ出身の写真家・画家・芸術家の、ダリオ・ウルザイ氏がデザインしたものでしたが、サッカーユニフォームとしては当時あまりに前衛的なデザインだったためか多くのファンから不評を買い、『ケチャップシャツ』などと呼ばれてしましました。

しかも、同時期に新しい会長となったフェルナンド・ラミキズ氏によって、このユニフォームを着用するはずだったトルコのトラブゾンスポルとの試合の直前にこのユニフォームを今後使用しないことを決定。
以降、このユニフォームが公式戦で着用されることはありませんでした。

これにより、当時様々なメディアによって『史上最も醜いユニフォーム』など、とても酷い言われようだったこのユニフォームですが、その価値を認める人々によってバスク州・アラバにあるアルティウム・バスク現代美術センターに現代アート作品として収蔵されました。

こうして酷評を受けた一方で、アート作品として美術館に展示されるまでになったこのユニフォームは、現在では1部のコレクターからカルト的な人気を集めるユニフォームとなっています。

ヴィンス君
ヴィンス君
当時、酷評されたユニフォームが後に絶大な人気を誇るなんてことは、サッカーユニフォームの世界ではよくあることです。
美術館に展示されるほどアーティスティックなユニフォーム。これが『史上最も醜いユニフォーム』であるはずがありませんね。