2020年2月26日に発表されたバイエルンの120周年記念ユニフォーム。
ホワイトを基調に襟と袖にレッドを配色したレトロ感漂うデザインで、一見アウェイユニフォーム?かと勘違いする記念ユニフォーム。背面はこちら
このデザインはドイツ全国選手権を初制覇した1932年当時のものに由来します。
クラブエンブレムも現在とは異なるデザインでクラシカルな雰囲気です。
これは、1960年代に使用していたエンブレムが元となっています。
襟内に描かれた120JAHRE(←ドイツ語で年の意味)の文字と、裾のSPECIAL EDITIONタグが特別感をいっそう際立たせてくれます。
当時のイメージそのままに、adidasロゴと、普段は胸に大きく入るスポンサーも小さめに、そしてボディーと同色で主張しすぎないよう配慮されています。
ちなみに、なぜ創設した1900年当時のユニフォームでなく、1932年のユニフォームをモチーフにしたのか…
今でこそ超が付くほどのビッグクラブとなったバイエルン・ミュンヘンですが、創設当時ミュンヘン地区にはすでに1860ミュンヘンという先輩クラブが存在していました。
名前にある通り、1860年創設でバイエルンより40年も古い歴史をもつクラブです。
ドイツでミュンヘンのクラブといえば1860ミュンヘンとされていた時代。
そんな時代にバイエルンが駆け上がっていく方法…それはタイトル獲得しかありませんでした。
地域でもなく、州でもなく、ドイツ全国でのタイトル、それが悲願であった1932年の全国選手権初優勝だったのです。
ミュンヘンにバイエルンあり!
ドイツにバイエルンあり!
バイエルン・ミュンヘンという名をドイツ全土に轟かせた分岐点のタイトルがこの1932年でした。
ローマは一日にして成らず。ということわざの通り、どんなクラブにも創設期の苦難とそれを乗り越えてきた長い歴史があります。
その一端をこのユニフォームに見ることができるのではないでしょうか。
こういった特別な試合で負けると格好つきませんが、さすがはバイエルンでしたね!