称賛と物議を醸すコウモリのデザイン
今回は2009/10シーズンのバレンシア 3rdユニフォームをご紹介!
こちらのユニフォームはクラブ創設90周年の記念モデルで、ご覧の通りエンブレムでもおなじみの「コウモリ」が胸に大きくデザインされております!ちなみに、コウモリは本拠地バレンシア市の紋章にも描かれていて、バレンシア市民の幸運の象徴と言われているそうです。
なぜにコウモリかというと、13世紀の紛争の際、王の肩に止まった一匹のコウモリが戦いを助けたという言い伝えが由来と言われています。
マーキングはヴィッセル神戸で現役を引退した、元スペイン代表ダビド・ビジャさん。
そして、こちらのユニフォーム、胸をコウモリをよーーーく見てみると、、、、
なんと歴代のバレンシアの選手名で作られているのです!
見れば見るほど、目が痛くなりそうですが、発想もデザインもすごいです!文字の場所によっては、コウモリのデザインになるように文字間隔を調整しています。
そして前面の左下に付いている90周年ロゴ↓1919年~2009年とあります。
ユニフォームの素材もポイエステルと「ライクラ」という素材が使われております。
このライクラは2000年あたりからKAPPA社で取り入れられた素材で、
蜘蛛の糸のような細い伸縮性が特徴で、その後に流行ったピッタリとしたシルエットの
ユニフォームの走りと言われております。
マーキングは遠目に見ると黒一色ですが、よく見るとシルバーで影が作られており立体感を演出しています。シンプルだけど細部にこだわりお洒落ですよね。
ちなみに、このバレンシアのコウモリ。
人気アメリカンコミックの「バットマン」のロゴに似てると思いませんか?
実はバレンシアはバットマンの出版社である「DCコミックス」から2014年と2019年に訴えられてしまったのです。
バレンシアとしてはバットマンの連載が始まる以前から、コウモリのロゴを使用していると主張しているようですが。。。
この2009/10シーズンのユニフォームのインパクトがあまりにも大きく、DCコミックスの癇に障って訴えられてしまったのでしょうか。。。