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チームの歴史、伝統と若さ、新しさが融合(クロス)し新たな次世代を担い活躍するチームへという願いが込められ、胸に大きな十字があしらわれた、この見慣れないユニフォームは、2020年シーズン、FC東京U-23のアウェイモデルです。
いや、アウェイモデルとなる予定だったモデルです・・・。
2016年に若手育成を目的として、J1クラブのU-23チームのJ3参戦が認められ、FC東京U-23の他、ガンバ大阪U-23とセレッソ大阪U-23の3チームが参戦しました。
2016年シーズンのFC東京U-23では、当時15歳だった久保健英選手が出場。
Jリーグ最年少出場記録やJリーグ最年少得点記録を塗り替え、大きな話題となりました。
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U-23チームのJ3参戦は、当初の目論みどおり若手育成の面で大きな成果を上げていたのですが、2019年、将来のJリーグ参戦を目標とするクラブが多く存在する状況で、地域リーグや全国地域サッカーチャンピオンズリーグ、JFLなどを勝ち抜いてJ3に参戦しているわけではないU-23チームがJ3の枠を埋めてしまうこと等の問題から、2020年シーズンをもってU-23チームのJ3参戦を終了し、替わりにU-21を対象とした育成リーグを新設する事が発表されました。
つまり、2020年シーズンがFC東京U-23チームにとって、J3の舞台で戦う最期のシーズンとなることが決定したのです。
しかし2020年、世界的な新型コロナウィルスの感染拡大により、J3の開幕は当初の予定より大幅に遅れ6月にずれ込みます。
これにより、全てのスポーツの日程が逼迫し、首都圏で試合会場を確保する事が難しいと判断したFC東京は、2020年シーズンのJ3参戦を辞退するとJリーグに打診。Jリーグもこれを承認しました。
こうして、最後のJ3参戦となる予定だった2020年シーズンはあっけなく終了。
同時にFC東京U-23チームの活動も終了となりました。
有終の美を飾るべく用意された、この素晴らしいユニフォームはJ3の舞台で着用されることはなくなりましたが、その後、FC東京のU-18チームが公式戦で着用する事が発表されました。
流石に変更するかと思われた肩のJ3パッチもそのままで着用され、日本クラブユースサッカー選手権(U-18)では準優勝に輝きました。
遅れていましたが、『Jエリートリーグ』として2021年3月8日より開幕しました。