1998年フランスワールドカップ優勝から2年後の2000年6月。
世界王者としてオランダ・ベルギーの共催ユーロを迎えたロジェ・ルメール監督率いるフランス代表。
ワールドカップ優勝時のメンバーをほぼそのまま継承、メンバー表を見ただけでもその強さの一端が伺えるのではないでしょうか。
ジネディーヌ・ジダン(ユベントス)
ティエリ・アンリ(アーセナル)
ダビド・トレゼゲ(ASモナコ)
ニコラ・アネルカ(レアル・マドリード)
シルヴァン・ヴィルトール(ボルドー)
ディディエ・デシャン(チェルシー)
ユーリ・ジョルカエフ(カイザースラウテルン)
ロベール・ピレス(マルセイユ)
パトリック・ヴィエラ(アーセナル)
マルセル・デサイー(チェルシー)
リリアン・テュラム(パルマ)
ローラン・ブラン(インテル)
クリスティアン・カランブー(レアル・マドリード)
バンサン・カンデラ(ASローマ)
ビセンテ・リザラズ(バイエルン・ミュンヘン)
ほんとスーパーなタレントばかりです!
ちなみに1998年の優勝メンバーと比較しますと、アネルカとヴィルトールが新しく名を連ねています。
なかでもヴィルトールは決勝のイタリア戦、0-1で迎えた後半のアディショナルタイムに起死回生の同点ゴールを決めました!
そして、延長前半にトレゼゲの左足ボレーからゴールデンゴールが決まり、W杯→ユーロの連覇が達成されました。
その決勝で着用された『対戦刺繍入り』仕様がこちらのモデルです。ジネディーヌ・ジダンの背番号10です!
こちらのモデルはとても特別な一枚なのですが、何が特別かというとフランスサッカー協会のエンブレムが決勝仕様になっているという点です。
フランス代表の一般流通ユニフォームはシンボルであるガリアの雄鶏の下に“French Football Federation”の略『F.F.F.』が表記されています。
が、実際に選手が着用するユニフォームは対戦国や日付などが入る仕様です。
▼一般流通ユニフォーム。エンブレムが『F.F.F.』
▼選手着用モデル。対戦国と日付が入ります。
対戦国と日付を入れると、市販品で対応するのは困難なのでマッチデーが入るユニフォームは選手用でしか出回っていません。
(年代により対戦国と日付ではなくF.F.F.のままという時期もあります)
特別感満載の箱入りモデル
そしてこの特別モデル制作にあたっては、ジダンがadidas社と契約しているのが大きな後押しとなったと思われます。
嬉しいことに実はこのモデル、箱入りです♪
特別感が2割増しになりますね!
さらにペナントも付いて、
はい、5割増し!!!
この時のフランス代表は本当に強かったです。W杯→ユーロの連続優勝が成し遂げられるかどうか注目のなか始まった大会でしたが見事に連覇を達成しました。
予選リーグでオランダに敗れ、準決勝のポルトガル戦と、決勝のイタリア戦ではいずれもゴールデンゴール方式の延長にもつれ込むなど激闘の連続でしたが、ここ一番の勝負強さは群を抜いていました。
ユーロの優勝トロフィー『アンリ・ドロネー杯』って?
1954年の欧州サッカー連盟(UEFA)創立の立役者で初代事務局長に就任したアンリ・ドロネー。
彼はヨーロッパ選手権を実現するべく奔走しますが病に侵され欧州選手権の実現を見ることなくこの世を去りました。
彼の意志をついだ息子のピエール・ドロネーが2代目の事務局長に就任し1960年に念願だった欧州ネイションズカップをフランスで開催。
この大会の実現に尽力した父アンリ・ドロネーの功績をたたえて優勝トロフィーはアンリ・ドロネー杯と名付けられました。