浦和レッズにとって1999/2000シーズン用のユニフォームと言えば、《史上最も悲しいVゴール》が印象的な悲運のJ2降格や、最終節のサガン鳥栖戦に土橋正樹の延長Vゴールで勝利して決めたJ1復帰など、サポーターにとってとても印象深いモデルですね。
そして今回ご紹介するユニフォームは、パッと見は1999/2000シーズンモデルのユニフォームながら、どこかおかしい、そんなモデルです!
2001年2月25日に駒場スタジアムで行われたプレシーズンマッチ、MLSのロサンゼルス・ギャラクシーと対戦した際に使用されたのがこちらの特別なユニフォーム!背面はこちら
このユニフォームのベースは、2シーズンにわたり使用された1999/2000シーズンモデルですが、通常の1999/2000シーズンモデルとは違う点が2つあります。
浦和ファンやユニフォームコレクターならすぐにお気づきだと思いますが、1つ目は胸のスポンサーが違います。
1999/2000シーズン用ユニフォームは、胸スポンサーが当時の三菱自動車の車種である【MIRAGE Dingo】なのに対し、こちらのモデルは当時のカップ戦用ユニフォームに採用されていた【MITSUBISHI MOTORS】になっています。
そして2つ目の違いは、左胸のチームエンブレムです。
2001年に新エンブレムが発表されたことを受け、このユニフォームも旧型のエンブレムから新エンブレムへと張り替えられています。
なお、左袖の【トーシンパッチ】は、1999/2000シーズンのものと、2001シーズンのものでは刺繍の厚みに差があるのですが、このユニフォームには1999/2000シーズンのパッチがそのまま貼り付けられています。また、余談ですがベースとなったこの1999/2000シーズンモデルの長袖ユニフォームは、元々、【トーシンパッチ】の上部に入っていたURAWAの文字を赤いラバーで覆い隠し、【トーシンパッチ】の下部に、新たにURAWAの文字を張り付けています。
どうやら長袖だけ当初の予定より高い位置にURAWAの文字が入ってしまったのを修正しているようで、これはリーグ戦用ユニフォームも同様の処理が施されています。
後半、アドリアーノとの交代で入った田中は、トゥットへの絶妙なアシストを決め、これから再びJ1の舞台で戦う浦和レッズにとっての希望の星となったのです。