日本サッカー界の悲願であったワールドカップ初出場の1998年フランス大会。
結果はアルゼンチン、クロアチア、ジャマイカ相手に3戦全敗。
全て1点差なので「惜敗」という言葉が当てはまりそうですが、そのほんの少しの差が世界との差なんだなぁと痛感しました。
当時は「国民的行事」といっても過言でないほど注目されていて、アルゼンチン戦の視聴率は60.5%、クロアチア戦は60.9%と今では考えられない高視聴率でした!
ちなみに、歴代スポーツ中継視聴率ランキング1位は、東洋の魔女。東京オリンピックの女子バレー「日本×ソ連」の66.8%だそうです。
さて、その記念すべきワールドカップ初出場で着用された通称『炎モデル』がこちら。8番はもちろん中田英寿氏。ヒデは当時21歳。すでに貫禄十分でした。
両肩の炎デザインは1996年のPUMA社が初代で、1997年のadidas社、そしてこちらがasics社の3代目。
ゴールドで入った「FIFA WORLD CUP FRANCE 98」の直刺繍入りもこの大会のみ、3試合で着用されました。
全体に炎のデザインが透かしで織り込まれていて、そのデザインは昼夜問わず光に照らされることで、より鮮明に濃淡がはっきりと映し出され、とても斬新で美しいデザインでした!
苦しいし誰も閉めませんよ、とツッコミたくなるボタンも凝ったデザインの一つですね。
細かすぎる2種類の違い
さて、本題のユニフォームが2種類存在するという話ですが、その2種類とは便宜上「レプリカ」と「オーセンティック?(選手着用に近いモデル)」とさせていただきます。
「?」としたのはレプリカと比較して大きな差がないからなんです。
当時はまだ「レプリカ」と「オーセンティック」という明確な違いがなく、より選手が着用するのに近いモデルという位置付けでした。
違いは2つ。
1つ目は『左胸の協会エンブレムとJAPANの間隔』です。
見比べてみましょう・・・わかりますでしょうか?
エンブレムと「JAPAN」の間隔が違ってます!
間隔が狭い方が「選手着用に近いモデル」です。
2つ目は『協会エンブレムの縫い方』です。
ユニフォームを裏返して、エンブレム部分の縫い方を見てみますと・・・縫い方が違ってます!
直線縫いがレプリカ、ジグザグ縫いが選手着用に近いモデルです。
本当に少しの違いですね。
流通量はレプリカの方が圧倒的に多い『炎モデル』。ぜひお手持ちのユニフォームもチェックしてみてください!