ユニフォームに欠かせない胸のエンブレム。
優勝した際に胸エンブレムの上に星を入れるのはおなじみの習慣となっています。
そもそも各国代表チームのエンブレム上に、星を入れるようになったのは1970年以降のブラジル代表からと言われています。それまでワールドカップにて3回の優勝(1958年・1962年・1970年)を果たしていたブラジル代表は3つの星をエンブレムの上に入れました。
現在のブラジル代表は1994年のワールドカップ・アメリカ大会、2002年のワールドカップ・日韓大会の優勝を加え5つ星で代表チームでは最多の星の数となっています。
それに次ぐのはイタリア代表とドイツ代表の4つ星。
そしてウルグアイ代表も4つ星になっています。
イタリア代表は1934年・1938年・1982年・2006年の4大会。
ドイツ代表は1954・1974年・1990年・2014年の4大会。
ウルグアイ代表は・・・
1930年・1950年の2大会のみの優勝なのに、4つもの星をつけています。
2010年に改正されたFIFAの規定では“ワールドカップの優勝数のみ”星をつけることを許されていますが、なぜウルグアイ代表は4つもの星をつけることができるのでしょうか。
それは・・・
ウルグアイ代表の残り2つの星は、「オリンピック優勝」の星なんです!!!
ワールドカップが初めて開催されたのは1930年大会。
ワールドカップができる前はサッカーの世界一を決める大会はオリンピックのみでした。
ウルグアイ代表は
1924年パリ・オリンピック
1928年アムステルダム・オリンピックと
連覇を果たしているのです。
ちなみに、ワールドカップ初開催となった1930年大会はウルグアイでの開催。
なぜウルグアイ開催になったのかというと、直前までのオリンピック連覇が大きな理由でした。
ウルグアイ代表は自国開催の地の利を活かし、初代ワールドカップ王者に!
そういった背景を考慮すると、ウルグアイ国民としてはこのオリンピックの2回の優勝は、ワールドカップ優勝と合わせた地続きの偉業であり、分けて話す事は出来ないのかもしれません。
4つ星の誇りは永遠に
2010年の『W杯の優勝数のみ星をつけてOK』というルール改正が制定されてしまうと、ウルグアイは星2つになってしまいます。
このルール改正を意識してか定かではありませんが、ウルグアイは4つ星を維持するため面白い力技に出ました。
なんと2006年にそれまでエンブレムの外に出していた星をエンブレムの中に入れたのです!このデザイン変更によってウルグアイは、2010年のルール改正後も“W杯の優勝数”ではなく“エンブレムのデザインの一部”として4つ星表記の維持に成功!
しかししかし、なんと2018年からの新エンブレムは、4つ星がまた外に出てきたのです!もちろん、星は外に出てますがこれも“エンブレムのデザインの一部”とのこと。
さすがにこのデザインだと“エンブレムの上にW杯の優勝数の星を付けてます”に見えちゃいますよね・・・
注目です!