Jリーグ“オリジナル10”の一つで、サッカー王国静岡を本拠地にする清水エスパルス。
Jリーグ草創期には長谷川健太、堀池巧、大榎克己の“清水東三羽烏”がサッカー界を盛り上げました。
そんな清水エスパルスのユニフォームといえば、やはり世界地図のグラフィックが描かれている“あの”ユニフォームを思い浮かべる方が多いと思います!こちら記念すべき初代リーグ戦用のホームユニフォームです!
Jリーグ設立の1993年から1996年に使用されていました。
このユニフォームはエスパルスファンにはお馴染み、ファッションデザイナーの安部兼章氏がデザインしました!
安部氏はシドニー五輪日本選手団のユニホームなどもデザインし2011年に逝去。
エスパルスのユニフォームデザインは、1992年のチーム発足時から2006年まで手がけました。
今でも人気の高いこの世界地図モデルは、当時の胸スポンサーが航空会社の「JAL」ということもあり、「世界へはばたくクラブ」を目指し、ユニフォームデザインに世界地図が取り入れられました。
そして、こちらが1992年~1996年まで使用されていたカップ戦用のホームユニフォームです。
サプライヤーはリーグ戦用はミズノ社。
カップ戦用はプーマ社でした。
ちなみに、Jリーグは1993年の誕生から4シーズンはミズノ社が全チームのサプライヤーとなっていて、多くのチームがカップ戦用のユニフォームは別のサプライヤーと契約していました。
世界地図に謎の名前が・・・
この安部氏デザインのユニフォームですが、実は世界地図によ~く見ると、実際には存在しない名前があります。
例えば上記で紹介した1992/96カップ戦用ホームユニフォームだと、サイパン(SAIPAN)とグアム(GUAM)の間に・・・KENSHO
ケンショウ
そう、デザインした安部兼章氏の名前が入っているのです!
初代リーグ戦用のホームユニフォームにも『KENSHO』が
通算3代目(アウェイだと4代目)のデザインとなる地球儀モデルにも『KENSHO』が
通算4代目の世界地図にも『KENSHO』が
安部氏が手掛けた2006年までで、一旦この世界地図デザインは終了しましたが、2012年に『KENSHO』の名前はありませんが、世界地図デザインが復活。
現在(2020年)も何かしらの地図や地球儀がデザインされたユニフォームを着用しています。
“エスパルスと言えば世界地図”というチームのアイデンティティを築き上げた、Jリーグ初期の傑作ユニフォームです!