2008/09シーズンの第15節、ホームスタジアムのカンプ・ノウにレアル・マドリードを迎えるバルセロナは、伝統のエル・クラシコ限定の特別仕様ユニフォームを用意しました。
それがこちらちなみに通常時のユニフォームはこちら
通常のユニフォームとの違いは2点あります。
まず、胸に「MES」というパッチが付きました。
MESとは『 Més que un Club 』の略で、日本語では『クラブ以上の存在』と訳されるバルセロナのモットーとなっています。
レアル・マドリードとの重要な1戦に、クラブのモットーを胸に刻むとは、この1戦にかける熱い思いが伝わってきますね。
次に、左袖のスポンサーのTV3パッチが通常の黄色い正方形のものから、『La Marato TV3』という細長い長方形のものに変更されています。この『La Marato』は、スポンサーであるカタルーニャのテレビ局、TV3で毎年クリスマスに放送されるチャリティーイベントで医学研究や啓発キャンペーンの為の資金調達を目的とした長時間番組です。
まぁ、日本で言うところの24時間テレビですかね。
試合は2008年の12月14日に行われましたので、TV3パッチもクリスマスイベントの『La Marato TV3』に変更となりました。
以上の2点を変更した特別仕様のユニフォームでエル・クラシコに臨んだバルセロナは、エトーとメッシのゴールで2-0の完勝を飾りました。
と、ここまでがエル・クラシコ仕様のユニフォームの説明ですが、実はこの試合、メッシだけが他のプレイヤーと違うユニフォームを着ていたことはご存じだったでしょうか?
メッシが着ていた、他の選手とは違う仕様のユニフォームがこちら他の選手と違うのは1点だけです。
お気づきになりましたか?
通常であれば右袖にはLFPパッチが付いているのですが、メッシの場合両袖共に『La Marato TV3』パッチが付いているのです。
なぜメッシだけがLFPパッチではなく両袖共に『La Marato TV3』パッチなのか?
LFPに対する挑戦か、はたまたTV3による巧妙なプロモーションなのか?
正確なことはわかりませんが、バルセロナのキットマネージャー(用具係さん)が単純に間違えたという説が1番有力な気がします。
※ちなみにLFPとは、リーガ・エスパニョーラのプロ・リーグ部門『リーガ・ナシオナル・デ・フトボル・プロフェシオナル』の略で、通称ラ・リーガと呼ばれます。
ラ・リーガには、No es fútbol. Es LaLiga.《 それはサッカーじゃない、ラ・リーガだ 》という、ちょっとカッコいい標語があります。
以上、ただでさえ特別仕様ユニフォームなのに、さらに1人だけ特別仕様となっていたメッシのエル・クラシコ仕様ユニフォームでした。