ゴンサロ・イグアインとアルバロ・モラタ。
この2人の偉大なストライカーは、ポジションやプレースタイルが似ていたことから、度々同じチームになったり、すれ違ったりを繰り返してきました。
今回はそんな2人の偉大なストライカーの物語です。
始まりは2012/13シーズン。
2007年からレアル・マドリードのストライカーだったゴンサロ・イグアインは、カリム・ベンゼマとの熾烈なポジション争いを繰り広げながら、レアル・マドリードでの7シーズンで公式戦121ゴールを記録。
そして、レアル・マドリードでのラストシーズンとなったこの年、アルバロ・モラタがトップチームに昇格してきたのです。
イグアインが翌2013/14シーズンからセリエAのナポリに移籍した為、2人がチームメイトとして過ごした時間は1シーズンと短いものでした。
そしてモラタも1年後の2014/15シーズンにセリエAのユヴェントスに加入し、2シーズンを過ごします。
そして、ユヴェントスに在籍した2シーズンで本来の実力を発揮できなかったモラタの代役として、ユヴェントスが白羽の矢を立てたのが、ナポリに所属した3年目にリーグ戦35試合で36ゴールという驚異的な得点力でセリエAの得点王に輝いたイグアインでした。
イグアインと入れ替わるようにユヴェントスを後にしたモラタは、古巣レアル・マドリードで1シーズンを過ごした後、プレミアリーグのチェルシーへ移籍します。
チェルシーでの1年目は、リーグ戦31試合に出場し11ゴールとまずまずの成績を上げていたモラタですが、2年目となる2018/19シーズンの冬の移籍で、ある選手とのトレードの噂が移籍市場を賑わせます。
それは、当時ユヴェントスからACミランに期限付き移籍していたイグアインでした。
結局、モラタとイグアインのトレードは成立せず、イグアインがチェルシーに期限付きで加入する形で、2人はレアル・マドリード以来のチームメイトとなりました。
スペイン、イタリア、イングランドと、3つの国のビッグクラブで繰り広げられた2人の物語は、チームメイトとなったことでめでたくハッピーエンドとなるかと思いきや、これで終わらず、チェルシーでの期限付き移籍終了後にユヴェントスに戻ったイグアインは、2020年9月17日に契約解消によりユヴェントスを退団したことが発表されます。
そして、その4日後の2020年9月22日、ユヴェントスが1000万ユーロの移籍金で期限付き移籍で獲得したと発表した選手が、そう、アルバロ・モラタだったのです。
現在のところ、これが2人にとって最後のすれ違いとなりました・・・
お互いの存在をどう感じていたのかが気になりますね。
是非、映画化してほしいです!