サッカーユニフォーム大好きヴィンス君が長年の経験をもとにユニフォームの真贋チェックをするこのコーナー。
第22回目はこちら↓2019/20シーズンのマンチェスター・シティです。
2015年シーズンよりスカイブルーのユニフォームに袖を通すケヴィン・デ・ブライネ選手。すでにプレミアリーグ優勝3回を含む、計11個ものタイトル獲得に貢献。
特にこちらのシーズンは、ティエリ・アンリが2002/03シーズンにアーセナルで記録したシーズン20アシストに並ぶプレミアタイ記録の20アシスト。
リーグ優勝こそ逃しましたが、プレミアリーグ年間最優秀選手賞と、PFA年間最優秀選手賞をダブル受賞しました。
PFA年間最優秀選手賞とは、イングランド国内でプレイする選手がそのシーズンで最も活躍した選手を投票し決める賞です。
2005年に受賞したチェルシーのジョン・テリーは、「口だけの評論家、ジャーナリストではなく同じピッチに立つ選手から評価されるのは最高の名誉。」と語るほど価値のある賞となっています。
それでは、さっそく真贋チェックへと参りましょう。
見極めるポイントは3つ。
1つ目は、背面“CITYロゴ”です。本物は立体感のあるゴム素材でCITYと圧着されていますが、偽物はラバー素材の圧着です。さらに、偽物はかなり右に偏っていますね。雑です。
2つ目は、右裾のPUMAタグです。こちらは一目瞭然、本物には付いている右裾の黒いPUMAプリントタグが偽物には付いていません。
一般に販売されたレプリカとオーセンティックいずれにも黒いPUMAプリントタグが付いていますので、それが無いと違和感がありますね。(選手用には付いてない)
3つ目は、左裾の“DRYCELL”プリントです。こちらも本物には付いているDRYCELLプリントが偽物には付いていません。(選手用にも付いている)
いかがでしたでしょうか?
良くも悪くも技術の進歩により、本物と見分けがつかないくらい本物に近づけて我々の目を欺く偽物たち。
実は、今回のユニフォームはレプリカやオーセンティックを飛び越えて、ユニフォームの最高峰である“選手用”を目指して作られたものであることが伺えます。
まず、右胸のPUMAロゴはレプリカと異なるラバー素材で、クラブエンブレムもレプリカと異なるスパンデックス素材を採用。
この時点で、レプリカではなく、オーセンティックもしくは選手用ということがわかります。
さらに、前述の黒いPUMAプリントタグが付いてないので、おそらくそういうつもりだったのだろうと推測できます。
真贋チェックで決定的だったのは、レプリカでも、オーセンティックでも、選手用でも付いているはずのDRYCELLプリントが付いていなかったこと。
確かに、映像や画像からは判別し辛い小さなプリントなので見落としたのかもしれませんね。
偽物あるあるなので皆さん注意しましょう。