クラブと街の歴史にインスパイアされたギンガムチェックを採用したホームユニフォーム。
香川真司選手の加入で記憶に残っている人も多いハズ。
今回はそんな1枚を深掘りしていきます。
・ギンガムチェックとは…
そもそも白糸と色糸で格子柄か縞柄(しまがら)に織った平織の綿織物のことを指す言葉でした。
「ギンガム」の由来は諸説ありますが、マレー語でストライプを意味する形容詞「gengang」に由来すると言われています。
オランダ語を経由して英語圏内でも広まったそうです。
それではなぜマンチェスター・ユナイテッドがギンガムチェックを採用したのでしょうか。
ヒントは「クラブと街の歴史にインスパイアされた」というワードに隠されています。
マンチェスターの街にある工場では18世紀半ばから、ギンガムチェックを採用した織物が広く生産されてました。
その頃のイギリスは産業革命の真っ只中、布製品を中心とした産業の需要が急増。
マンチェスターの大半を占める労働階級の人々と、稼働し続ける工場が街の発展の代名詞となったのです。
2012/13シーズンのユニフォームは街の歴史を反映させたギンガムチェックを赤の同系色で表現しました。
更に内側には「Forged in Industry, Striving for Glory」という言葉をプリント。これは1878年という産業革命の時代に生まれたクラブと、その街の歴史に敬意を表したものになっています。
このユニフォームを着用したシーズンはアレックス・ファーガソン監督のラストシーズン。
香川真司選手やロビン・ファン・ペルシ氏の加入と現有戦力が融合し、2シーズンぶりのリーグ優勝を果たしました。
2013年3月2日の第28節ノリッジ・シティ戦ではハットトリックを達成。
プレミアリーグでハットトリックを達成した初のアジア出身選手となりました。