トリビア

ボブ・マーリーに敬意を表した2021/22 アヤックス サードモデル

オランダの名門アヤックスが、『レゲエの神様』ボブ・マーリーに敬意を表しデザインしたサードモデルユニフォームがこちら⇩
ブラックを基調としてアディダスのスリーストライプや袖に、レッド/イエロー/グリーンのラスタカラーを採用。

後ろ襟には三羽の小鳥がアムステルダム市の市旗にもある『XXX』と共に描かれています。

これは2008年にウェールズのカーディフ・シティと親善試合を行った際の試合終了後に、スタジアムDJがボブ・マーリーの曲をかけたところ、その中の『Three Little Birds』という曲をサポーターが気に入り、それ以降アンセムとして謳われていることに由来します。

ちなみにアムステルダム市の市旗にある『XXX』の由来については諸説あり、アムステルダム市の3つの危機、火事、洪水、ペストを意味していてこれらの危機を回避するために描かれているというのが有名な説のようです。

このサードモデルは2021/22シーズンで最もファッショナブルなユニフォームと評判になり、圧倒的な人気を博しました。

ところがこのサードモデルが実際にUEFAチャンピオンズリーグで使用される際、象徴的だった後ろ襟の三羽の小鳥が消えていたのです。

これはUEFAの規程に【クラブとスポンサーを除くロゴの使用を禁ずる】というものがあった為、これに抵触してしまったのです。

今シーズン、このような事例はイタリアのインテルでも起こりました。

2021/22シーズン、インテルはアウェイモデルにチームのシンボルでもあるヘビが全身に絡みついたようなデザインを採用しましたが、このヘビも‟クラブとスポンサー以外のロゴ”と判断されたため、ヘビがほぼ判別できない程に薄い色に変更されたユニフォームをUEFAチャンピオンズリーグでは使用しました。とは言えUEFAが主催する大会のみに適用される規定ですので、アヤックス、インテル共に国内リーグ戦などではロゴの入ったものを使用しています。

2021/22シーズンで最もファッショナブルなユニフォームとして大評判のこちらのモデル。確実に街着としても活躍しそうですのでぜひ手に入れてください。

ヴィンス君
ヴィンス君
一見、窮屈にも感じるUEFAの規程ですが、デザインに紛れ込ませて既定の場所以外に広告を掲示したり、政治のプロパガンダを表すシンボルマークを入れたりするのを防ぐ意味でも必要なのかもしれませんね。