2005/06シーズン時点まで、1929年のセリエA開幕以来一度もセリエB(イタリア2部リーグ)に降格したことがないチームはたったの2チームでした。
それがインテルとユベントス。
しかし、イタリアサッカー界を揺るがせた『カルチョ・スキャンダル』(※1)によるペナルティで、ユベントスの2005/06シーズンの優勝は取消に。
更に翌2006/07シーズンのセリエB降格が言い渡されました。
そしてクラブ史上初となるセリエBでの戦いで着用されたのが、この2006/07シーズンモデル☆サプライヤーはナイキ社。
右袖にはSERIE Bの文字が入った、いつもとは違うレガカルチョパッチが付いています!
左袖にはリーグ優勝10回で1個付く星が、この時は2個付いていました。
ちなみに現在(2019/20シーズン)は3個付いています。(左胸)
▲2019/20 ユベントス ホームモデル▲
レアな選手用モデル
しかもこちらは一般市販の無い選手用モデルで、各部にシームレス加工(軽量化の為、極力糸を使わない加工)が施されています。
忠誠を誓った主力選手
セリエBに降格した事で多くの主力メンバーが他チームへ移籍していく中、アレッサンドロ・デル・ピエロ氏やパベル・ネドベド氏、ダビド・トレゼゲ氏、ジャンルイジ・ブッフォン選手等が残留を表明。
チームへの忠誠を誓いセリエBでの戦いを選択しました。
主力の放出に加え、ペナルティによる勝ち点マイナス9からのスタートで、苦戦が予想された2006/07シーズンのユベントスでしたが、チームに残留したデル・ピエロ氏が20ゴールを記録しセリエB得点王に輝く活躍もあり、見事に優勝。
たった1シーズンでセリエAの舞台へと返り咲きました。
クラブの歴史を物語る重要な1枚です!
※1 『カルチョ・スキャンダル』とは
2006年5月に発覚したイタリアサッカー界の一大スキャンダルのこと。
カルチョーポリ (Calciopoli, 「サッカー」を意味する Calcio と「疑獄事件」を意味する Tangentopoli からの造語)とも呼ばれる。
組織的に審判(主審、副審)を買収、脅迫し、自チームに有利な判定を行うよう指示していたとされ、イタリアサッカー界の腐敗体質が世に知れ渡ることとなった事件。