2020年シーズンのJリーグを席巻した川崎フロンターレ。
ウィング・アンカーを採用した新システムや三笘薫選手など新戦力のフィットもあり、シーズン開幕から好調をキープ。
途中J1新記録となる12連勝を達成、残り4試合を残す史上最速優勝を果たしました。
最終的に勝ち点は83、歴代最多の勝点記録で2位との勝ち点差は18ポイント。
またシーズン得点記録も88ゴール、得失点差も+57とこちらも過去最多という記録ずくめのシーズンとなりました。
そんな今シーズンに着用していたユニフォームに今日は迫ります!
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サプライヤーは2011年シーズンから継続のPUMA社。
今季のPUMA社はグローバルデザインコンセプトとして「CRAFTED FROM CULTURE」を掲げています。
その内容は、クラブのホームタウンの文化からインスピレーションを受けたデザインを採用するということ。
川崎フロンターレも例にもれず川崎市の文化からインスピレーションを得たデザインになっています。
川崎フロンターレはシーズン始動の際、川崎大師で必勝祈願を行うのが毎年の恒例行事。
そんな川崎を象徴する寺社からインスピレーションを受けたストライプと模様がユニフォームにあしらわれています。
縦のストライプと模様ともに、幾何学的にパターン化された「飾り金具」を模したデザインを採用。
また、ストライプの間にはよく見ると「だるま」の姿が。
このだるまは「川崎必勝だるま」という名前がついており、等々力競技場行われるホームゲームには必ず設置されている名物だるま。選手入場時には、入場口に設置され中村憲剛選手や谷口彰悟選手は必ずタッチしてから試合に望んでいます。
このだるま、2011年にサポーター有志から寄贈。
毎年始動日に片目だけを塗り、もう片方の目は「タイトル獲得という悲願達成の瞬間に塗る」というものでした。
さらにそのシーズンのユニフォームデザインに塗り替えられてきました。
2017年には初タイトルを獲得、初めてこの「川崎必勝だるま」の両目が黒くなる日がやってくるのでした。
そんなサポーターにとって名物になっただるまと、川崎を象徴する寺社からインスピレーションを得たデザインが融合した1枚。
選手たちがピッチで残した結果もあいまって、とても縁起の良いユニフォームに仕上がりました!
「川崎のバンディエラ、現役ラストモデル」としても感慨深いユニフォームとなりました。