ラ・リーガの強豪、バレンシア。
バレンシアの胸スポンサーと言えば、日本企業の「TOYOTA」社の印象も強いですよね☆そんなバレンシアとTOYOTA社の関係ですが、2008年に契約終了となりました。
当時のファン・バウティスタ・ソレール会長は新スタジアムの工事や前シーズンまでの財政難もあり、資金調達に苦戦。
そんな中、突然イベント会社が650万ユーロ(9.5億円)ものスポンサー料を支払うことが発表になり、2008/09シーズンからの胸スポンサーには「Valencia Experience」の表記が入ることとなりました。この「Valencia Experience」、新進気鋭の企業で誰も耳にしたことがない会社でしたがバレンシア市内でF1やテニス、ヨットの大会等のスポーツイベントを開催。
建設業が主要産業のスペインで建設ラッシュを迎えるという計画でした。
しかし、開幕直後に状況は一変!!
1度目のスポンサー料支払い日に入金は「0」。
そのまま1ユーロすら支払いはなく、バレンシアは「Valencia Experience」を提訴しました。
その後の調査ではこの「Valencia Experience」、実体のない幽霊会社だという事が判明。
ファン・バウティスタ・ソレール会長と副会長が巨額の負債を隠すために利用したというのが大方の見立てとなっています。
そんなこんなでバレンシアは胸スポンサー料が入ってこないうえに、実体のない会社をユニフォームの胸に掲載するという最悪の結果に。
その後、急遽オンラインカジノの「UNIBET」社がスポンサーを務めることが発表になりました。
リーガのルール上、シーズンの前半は「Valencia Experience」のままで試合を戦うことになりました。
さらに財政難のバレンシアはユニフォームを回収し胸スポンサーを張り替えるお金・手間を放棄。
まさかの「Valencia Experience」の右脇に縦に「UNIBET」社のロゴが追加で圧着されるという結果に・・・。
ちなみに2000/01シーズンからサプライヤーを務めたNIKE社もこのシーズンで契約終了。クラブがNIKE社よりも契約料を提示したKAPPA社を選択したのが理由でした。
そして2009/10シーズンはKAPPA社のユニフォームに「UNIBET」社のロゴが通常通り胸に入るユニフォームとなりました。
原因は残念ですが胸スポンサーが二つ共存するという近年では珍しいユニフォームが誕生しました!