レアモデル

1995/96ユベントスのホームモデルにイタリア製ではなく日本製があった!

本日ご紹介のユニフォームは、2011-12年シーズンから2019-20シーズンまでリーグタイトルを独占したユベントス

前人未到セリエA9連覇という途方もない記録を打ち立てたユベントスですが、今回ご紹介するのは9連覇の時期よりだいぶ前の1995年シーズンのお話です。

ユニフォームはこちら。若い方には馴染みがないかもしれませんが、1990年代はまさにイタリア・カルチョが世界を席巻し頂点に君臨していた時代。
世界各国のスーパースターがこぞってイタリアを目指し名実ともに世界最強リーグという呼ばれ方をしていました。

その証拠に、1988-89年にACミランがUEFAチャンピオンズカップに優勝してから1997-98年までの10年間で9回イタリア勢がチャンピオンズリーグ決勝まで駒を進めています

ACミラン5回、ユベントス3回、サンプドリア1回。

日本におけるイタリア人気も盛況でオフィシャルショップの公式ミラン・ポイントが誕生したり、イタリア直輸入グッズを扱う渋谷のショップにファンが群がるなど多くのカルチョマニアを虜にしました。

そんな中、今回ご紹介のユベントスは、スポーツウェアメーカーのフェニックス社が製造販売した日本製のユニフォーム

もちろん、kappa社の正規代理店として製造販売されたユニフォームですので本物です。
ですが、イタリア製のものと少し仕様が異なります。

ユニフォームの素材は同じポリエステル100%ですが、日本製の方が生地が厚めでほつれにくく耐久性があります。

注目のダブルワッペンは熱圧着ではなく直刺繍されています。剥がれる心配がありません。

ユニフォームコレクターはイタリア製を好むかもしれませんが、着用したい方には、耐久性の高い日本製をオススメしたいところです。

唯一のウィークポイントは、首元のクラブロゴ。ここが、ラバー素材でひび割れやすくなっています。

写真の状態は“奇跡”に近いコンディション。

イタリア製であればここは昇華プリントになっています。こんな感じ。

唯一、日本製が耐久性で劣るポイントです。

ヴィンス君
ヴィンス君
現在、市場での流通量はイタリア製の方が多くファンの間でも馴染みがあります。
ただ、もし日本製を手にする機会がありましたら、偽物?と思わずにフェニックス社製であることを確認して仕様の違いを楽しんでください。
用途に応じて、コレクション用、着る用と分けて収集するのも良いかもしれませんね。