“古豪”という言葉が最もピッタリくるクラブはブラックバーン(正式名称:ブラックバーン・ローヴァーズFC)ではないでしょうか。
そもそも最近のサッカーファンの皆さんは、今ではなかなかお目にかかることのないブラックバーンというチームご存知ですか?
現在のブラックバーンは2011/12シーズンにプレミアリーグから降格し、その後はプレミアリーグの一つ下のカテゴリーになるチャンピオンシップに所属しています。
(2019/20シーズン現在もチャンピオンシップに所属)
2000年代のプレミアリーグファンにとっては“中堅クラブ”という印象が強いかもしれません。
しかしこのブラックバーン。
92年のプレミアリーグ創設から2018/19シーズンまでに優勝した、たった6クラブのうちの1つなんです!
ちなみに優勝経験のある6クラブとは
マンチェスター・ユナイテッド
アーセナル
チェルシー
マンチェスター・シティ
レスター・シティ
そしてブラックバーン
※本稿執筆中の2020年5月現在、プレミアリーグは中断しておりますが、おそらく7クラブ目にリバプールが加わる?
数少ない名誉ある“プレミアリーグ優勝経験クラブ”であるブラックバーンが、プレミアリーグ初優勝を成し遂げた1994/95シーズンのホームユニフォームがこちらブラックバーンだと一目で分かる、チームの愛称であるブルー・アンド・ホワイツ(青と白)のハーフ&ハーフデザイン!
ちなみにアウェイモデルはこんな感じでした!
胸スポンサーの「McEWAN’S LAGER」は、酒造会社であるScottish & Newcastle社のビールの銘柄。
サプライヤーは今では珍しいアシックス社でした。
チームのエンブレムと袖には「技術と努力」を意味するラテン語「ARTE ET LABORE」が刻まれています。
この1994/95シーズン、最終節までもつれ込んだ優勝争いを制し、見事初優勝(プレミアリーグ設立以前のフットボールリーグ優勝も含めると1913/14シーズン以来、81年ぶりの優勝)を果たしました!
そしてナンバーリングはアラン・シアラー氏。右手を上げる特徴的なゴールパフォーマンスでおなじみの、1990年代のイングランドを代表するストライカーです。
ニューカッスルやイングランド代表でも活躍しましたが、ハイライトはやはりこの1994/95シーズンのブラックバーン時代ではないでしょうか!
このシーズン、相棒のクリス・サットンと「SAS」(Sutton and Shearerの略)と呼ばれたコンビでリーグを席巻。
シアラー氏は現在もなおプレミアリーグのシーズン最多得点記録となる34得点を記録し、ブラックバーンのプレミア初優勝に大きく貢献。
もちろん得点王となり、PFA年間最優秀選手賞も受賞し、まさにキャリアハイのパーフェクトシーズンとなりました!