サッカーユニフォーム大好きヴィンス君が長年の経験をもとにユニフォームの真贋チェックをするこのコーナー。
第23回目はこちら↓2001-02シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦、レアルマドリード対レバークーゼンの試合。
ジネディーヌ・ジダンの美しいボレーシュートが決まり、レアル・マドリードに9度目となるヨーロッパチャンピオンのタイトルをもたらしたユニフォームです。
サッカーファンなら誰もが一度は目にしたであろうあのゴール。
1対1の同点で迎えた前半44分、ロベルト・カルロスが左サイドから送った高い山なりのボールをペナルティエリアの外から左足でダイレクトボレーシュート。
ボールは綺麗な弧を描きゴール左上に突き刺さりました。まさに教科書通りの一撃でしたね。
そんな伝説のボレーシュートから約20年が経過してもなお出回り続ける偽物ユニフォーム。
皆さんお持ちのユニフォームが該当しないことを祈りつつ、さっそく真贋チェックへと参りましょう。
見極めるポイントは4つ。
1つ目は、両肩adidasラインです。本物はアディダスのスリーラインが波打つことなく縫われていますが、偽物は経年による糸の伸縮がでていて波打っているのがわかります。
また、光に当たった時に光沢感がでないのが本物、少し光沢感がでるのが偽物です。
2つ目は、襟タグです。ご覧の通り色味が違いますね。全体に青色赤色がしっかりしているのが本物、薄めなのが偽物です。
さらに、襟タグ2枚目のサイズ表記タグが明確です。ドイツの3色国旗は上段の黒色がズレていますし、イギリスはセント・ジョージ・クロスがはみ出ちゃっていますし、日の丸は中央に配置されず少し左寄りになっています。
この国旗プリントの粗さや雑さは見極める重要なポイントとなります。
3つ目は、左裾のCLIMALITE(クライマライト)タグです。本物には左裾にクライマライトタグが付いていますが、偽物には付いていません。
実際に選手が着用するユニフォームにも付いているタグですので、付いていないのはおかしいですね。
最後に、クラブエンブレムが違います。いかがですか?
間違い探しゲームだと思って違いを探してみてください。
刺繍に粗さや歪さもないですし、王冠の細部もかなり精巧に作られていますが...
実は…
ココが違います。レアル・マドリードのクラブエンブレム、実は2003/04シーズンにマイナーチェンジしているのですが、青いタスキラインがエンブレムの端まで届いていたのが2002/03まで、2003/04からは端の手前で切れています。偽物はマイナーチェンジ後のエンブレムを採用してしまったようですね。
つまり、人気にあやかって後に作られたユニフォームだということがわかります。
いかがでしたでしょうか?
国旗プリントの粗さは過去のフェイクチェックでも紹介しておりますので、偽物あるあるとしてインプットしておきましょう。
※フェイク品の見分け方については同じモデルのユニフォームでも、それぞれ見分けるポイントはユニフォームによって異なります。
※同じモデルのユニフォームでも今回ご紹介したポイントが全て本物と同じクオリティーになっている場合もございますのでご注意ください。