サッカーユニフォーム大好きヴィンス君が長年の経験をもとにユニフォームの真贋チェックをするこのコーナー。
第12回目はこちら↓
1994年の日本代表、通称『ドーハモデル』。
11番三浦知良選手のマーキング入りです!
アディダス、プーマ、アシックスの持ち回りで同一モデルを使用していた時代。
初優勝した1992年のアジアカップでお披露目デビューしましたが、その時はアディダスを使用。
そして、1993年4月のFIFAワールドカップアメリカ大会アジア地区1次予選のタイ戦からプーマを使用しました。
そしてこちらは、1994年5月のキリンカップサッカーのオーストラリア戦から使用したアシックスのユニフォームです。
ワールドカップ初出場が叶わず、我々日本人にとっては苦い思い出?が詰まったデザインですが、同時に、強烈に世界を意識するキッカケとなったデザインともなりますのでファンからとても愛されています。
それでは、さっそくフェイクチェックへ参りましょう。
見極めるポイントは4つ。
まず、1つ目はサッカー協会エンブレムです。緑色で刺繍されたJFAの文字色が濃いのが本物。薄いのがフェイクユニフォーム。使用している糸の違いがわかります。
また、エンブレムの作りも違います。素材のエンブロンクロスと思われるベースは同じように感じますが、少し種類や光沢感が違います。
さらに本物は剥がれないようにしっかり縫われていますが、フェイクユニフォームは熱圧着のみ。
2つ目は、アシックスのエンブレムです。フェイクユニフォームの方に粗さが目立ちます。
特に「i」の文字に注目すると一目瞭然です。
また、サッカー協会のエンブレム同様、本物は縫われていますが、フェイクユニフォームは熱圧着のみとなります。
3つ目は、内タグです。2004/05シーズンのユニフォームまでは、アシックスでもプーマでもアディダスでも代表ユニフォームは日本製でした。
タグが全く違いますね。
しかも、『ナイキヅャパン』!
アシックスなのにナイキ!
さらに、“ヅャパン”。発音が難しそうです・・・
思わず笑ってしまいそうですが、笑っている場合ではありません。
こういったフェイクユニフォームが日本で出回っている事実に危機感を覚えます。
4つ目は、昇華プリントされたデザインの染め具合です。本物は昇華プリントの色の輪郭がハッキリしていますが、フェイクユニフォームは色が滲んでいます。染める技術に違いがありますね。
いかがでしたでしょうか。
実際に手に取ると違いは明確ですが、ネットでは細部まで確認することが難しいので購入の際は注意が必要です。
その場合のフェイクチェック難易度はAAです!
※フェイク品の見分け方については同じモデルのユニフォームでも、それぞれ見分けるポイントはユニフォームによって異なります。
※同じモデルのユニフォームでも今回ご紹介したポイントが全て本物と同じクオリティーになっている場合もございますのでご注意ください。