【刃文】中田英寿の現役最後の試合、2006年ドイツW杯 日本代表vsブラジル代表——そしてあれから20年【HORIZON】
2006年6月22日、ドルトムント。FIFAワールドカップスタジアムで行われたグループF最終節、日本代表対ブラジル代表。
このスタジアムには準決勝ドイツ代表対イタリア代表を含む6試合が割り当てられ、FIFA主催大会のルールにより本来のジグナル・イドゥナ・パルクではなく、「FIFAワールドカップスタジアム・ドルトムント」と呼ばれました。
決勝トーナメント進出には2点差以上の勝利が必要という、ほぼ不可能なミッションを背負って日本代表はピッチに立ちました。
前半34分、玉田圭司が鮮やかなダイレクトボレーでジーダの守るゴールを破り、日本が先制。
しかし前半終了間際にロナウドが同点弾を決めると、後半53分ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、59分ジウベルト、81分に再びロナウドがゴールを奪い、1-4での完敗。
ジーコ監督率いる日本代表は1分2敗でグループステージ敗退が決まりました。
試合終了の笛が鳴ると、中田英寿はピッチに仰向けに倒れ込んだまま、しばらく動きませんでした。
力の差を見せつけられ疲弊しながらも笛が鳴るまで走り抜き、ピッチに倒れた中田をその場で労ったのは、キャプテン宮本恒靖とチームスタッフ、そしてパルマ時代の同僚だったブラジル代表のアドリアーノだけだったといいます。
ブラジル代表戦から10日後の2006年7月3日、中田は自身の公式HPで現役引退を表明。
当時29歳、あまりにも早すぎる幕引きでした。
後に引退の理由を「ケガは全く関係なくて、ただ単にサッカーを楽しんでやれていなかったから」と語っています。
このドルトムントの夜、日本代表全員が身にまとっていたのが2006/07日本代表ホームユニフォーム、通称「刃文モデル」です。
「SAMURAI BLUE」というチームコンセプトにちなみ、日本刀の刃文(波状模様)を両脇の流線グラフィックとして採用。
濃淡2トーンのブルーをベースに、襟・袖口にはアクセントとなるレッドのラインが施されたデザインです。
素材面ではオーセンティックモデルにFORMOTIONを採用し、首周りはボンディング加工で縫い目をなくした、機能と美しさを両立させた一枚。
グループステージ3試合すべてこのホームモデルで戦いました。
中田英寿選手の背番号7番・ネームナンバー入り、さらにドイツW杯パッチ、マッチデープリント入りの個体はまさにコレクターズアイテムです。
そしてあれから20年——
2026年北中米W杯の決勝トーナメント1回戦、日本代表が再びブラジル代表と対戦することが決定しました。
試合は日本時間6月30日(火)午前2時キックオフ。
W杯本大会での対戦はドルトムントのあの夜以来、実に20年ぶりです。
2025年10月の国際親善試合では日本代表がブラジル代表からA代表史上初勝利を収めており、真剣勝負の舞台でも歴史を塗り替えられるか注目が集まっています。
日本代表は刃文ではなく新しいユニフォーム「HORIZON(水平線)」をまとい、再びブラジル代表に挑みます。
日本の挑戦の先にある、 “最高の景色”をみんなで見届けましょう。



