FCザンクトパウリ。
ドイツ・ハンブルクのザンクトパウリ地区を本拠地とするサッカークラブ。
ドイツ最大の歓楽街であるレーパーバーンからブダペスター通りを挟んだすぐのところにスタジアムを構える、いわゆる夜も眠らない街がホームタウン。
現在は、宮市亮選手が在籍し日本での知名度も上がっていますが、彼の加入前からザンクトパウリを知っているというサッカーファンが多いのも事実。
そんなザンクトパウリですが、直近20年間でブンデスリーガ(1部)にいたのは2シーズンだけ。
あとは、ブンデスリーガ2(2部)に14シーズン、レギオナルリーガ(3部)に4シーズン。
多くの時間を2部か3部で戦っているにもかかわらず日本での知名度は総じて高め。
その1つの要因は、風変わりなユニフォームデザインにあります。こちらは、2005/06シーズンのホームユニフォーム。
2005年当時かなりの異彩を放っていたカモフラ柄。
同一テンプレートによる色違いが蔓延っていた時代(←個人的見解)に異端児現る!な感じの風体で、サッカー界以外でも注目されることになったユニフォーム。
サプライヤーはDYF。
ハンブルクのローカルブランドでしたが、後にボーフムなど複数クラブでもキットサプライヤーを務めることになるDO YOU FOOTBALL。
それがこちら↓小野伸二選手も袖を通したDO YOU FOOTBALL。こちらはボーフムの2008/09シーズンのもの。
こちらのロゴだと馴染みがありますね。
さて、このカモフラデザインが話題となリ日本でも多くのコレクターが反応したDYF×ザンクトパウリのユニフォーム。
続く2年目の2006/07シーズンも期待を裏切らないぶっ飛んだ仕上がりになりました。
それがこちら↓
2006/07シーズンのゴールキーパーユニフォーム。
好評のカモフラ柄に近いデザインはそのまま。
ちなみにカモフラ柄とは、敵の目を欺くためのカモフラージュ技術の事で、自然と同化し自然に溶け込むような色柄のことを言います。
そして、2006/07シーズンの大きな特徴として前作になかった、ダメージ加工とハンドメイド感を強烈に演出し、よりアーミー感が増結果に。
全体の統一感を重視したシルバー一色のエンブレム。
縫い付けられているサプライヤーロゴから無数に飛び出ている糸が無骨さを表しています。
ハサミで切ったかのような裁断面。
裾や袖の切り口もいい感じの粗さでヴィンテージ感も漂います。
いかがですか?
決してへたくそな職人が縫製を担当した訳ではありません(笑)。
いや、むしろ大量生産に向かない一枚一枚人の手を介したような縫製。
何が凄いって、このユニフォームをリリースした2006年はレギオナルリーガ(3部)に所属していたのですから。
ここまでやるかって感じです。
ちなみに、現在はアンダーアーマー社とサプライヤー契約を結んでいるザンクトパウリですが、来季は契約を更新しないとのこと。
来季はクラブオリジナルのユニフォームが発表されます。
ブランド名はずばり、『DI!Y』。
ドゥ・イット・ユア・セルフに由来するもので、つまりは自作ですから本当にそのまんまだな、と思いました。
5月に新作発表予定の『DI!Y』。今からその衝撃に耐えられるよう免疫力を高めておきたいと思います。
カルト的人気を誇るザンクトパウリの魅力が詰まったこれらのユニフォーム、もし出会えたならば即買いをおススメします。