サッカーユニフォーム大好きヴィンス君が市場に出回ることの少ない“選手用ユニフォーム”を解説するこのコーナー。
第8回目はこちら↓2004/05シーズンのフランス代表アウェイユニフォームです。
もはや語るまでもない誰もが知るフランスの英雄、ジネディーヌ・ジダンの10番。
公式で2004年と2005年に着用されるものとしてリリースされたこちらのユニフォームですが、お披露目は2003年11月のドイツ戦だったのをご存知でしょうか?
ユニフォームの製造は2003年9月ですね。
シャルケのホームスタジアムで行なわれたドイツ対フランスの親善試合でお披露目となった新ユニフォームですが、adidas社をキットサプライヤーとするドイツ代表も、2004年新ユニフォームのお披露目がこの試合でした。
つまり、adidas社がこの機会を逃すまいと周到に準備したであろう新ユニフォームお披露目試合。
面白いのが、ドイツはホームカラーの白を、フランスもホームカラーの青を着用すれば色の被りがないのに、両チームともアウェイユニフォームを着用し試合に臨んだことです。(ドイツがアウェイの黒、フランスがアウェイの白を着用。)
あえてそうすることで、新ユニフォームが脚光を浴びる戦略だったのかもしれませんが、今となってはその真意はわかりません。
それでは、マッチデーが刻まれた貴重な選手用の解説に入ります。
これぞ選手用というポイントは3つ。プラス0.5です。
プラスの0.5は最後に解説いたします。
選手用ポイント1つめは、エンブレムです。フランス代表の選手用ポイントはココですね。
F.F.F.(French Football Federationの略)というフランスサッカー連盟の文字が、マッチデープリントに変わります。
ALLEMAGNE(アルマーニュ)とはフランス語でドイツの意味です。
その下の日付は試合日(2003年11月15日)です。
一般販売用にはない表記ですのでわかりやすいポイントとなります。
選手用ポイント2つめは、アウェイの市販はレプリカのみという点です。
インナーシャツと一体なった二重レイヤーのほうが選手用です。アウェイユニフォームはレプリカユニフォームしか発売がないので、アウェイユニフォームの二重レイヤーという点で選手用となります。
選手用ポイント3つめは、アウェイの長袖は一般市販がない点です。アウェイの長袖は一般市販がありませんので、アウェイ長袖という観点からも選手用ユニフォームと判別できます。
いかがでしたでしょうか?
エンブレムが違うという1つめのポイントだけでも十分な判断材料となりますので、やはりフランス代表の場合はまずエンブレムの確認が大事ということになります。
最後に、プラス0.5の部分を解説します。
ネームの大きさに注目していただけますでしょうか。本来であれば、ネームの大きさが一回り小さいサイズで入るのが2004年なのですが、こちらは2003年の大きさのまま入っています。
ユニフォームは2004年モデルですが、2003年11月の試合なのでネームは2003年のままという違和感。
わずかな違いですがコレクターの皆さんにはなるほど!と感じていただける違いだと思います。
ちなみに、2004年2月のベルギー戦では、一回り小さいネーム(2004年バージョン)に変わっていました。
フランス代表→2002/03シーズンよりも小さい
ドイツ代表→2002/03よりも小さい
スペイン代表→同じ
アルゼンチン代表→同じ
日本代表→同じ