2012年5月20日、コッパイタリア決勝。
この試合がアレッサンドロ・デル・ピエロにとって、19シーズン在籍したユヴェントスでのラストマッチとなりました。
その試合のユニフォームがこちら。
袖にはTIM CUP(コッパイタリア)のパッチと決勝戦のパッチ。
そして注目すべきは、この試合のみ胸に付けられた黒い小さなパッチです!
パッチには、【12 settembre 1993 – 20 maggio 2012】と【One Love】の2つの文字が刻まれています。
1つ目の【12 settembre 1993 – 20 maggio 2012】は、デル・ピエロがユヴェントスでのデビューとなった1993年9月12日と、このラストマッチが開催された2012年5月20日の2つの日付。
つまり、ユヴェントスでの始まりの日付と終わりの日付です。
1993/94シーズン開幕前、セリエBのパドヴァから強豪ユベントスに加入した当時19歳のデル・ピエロは、1993年9月12日のフォッジャ戦で交代出場しセリエAデビューを果たしました。
その時のユニフォームがこちら。
背番号16番を背負い、74分にファブリッツィオ・ラバネッリとの交代でピッチに入りました。
そして2つ目の【One Love】…
1993/94シーズンにセリエAデビューを果たしたデルピエロは、翌1994/95シーズンには、当時イタリア代表のスターだったロベルト・バッジョと熾烈なポジション争いを繰り広げると、実力でユヴェントスの10番(エース)の座を奪い取ります。
その後は、常にチームの中心として活躍。
カルチョ・スキャンダルでセリエBに降格処分が下った2006/07シーズンも、多くの主力選手がチームを去る中で真っ先に残留を表明。
セリエBでの戦いでも見事な活躍でチームを牽引し、セリエB得点王を獲得。
1シーズンでのセリエA復帰に貢献しました。
そのセリエBを戦った2006/07シーズンのユニフォームがこちら
デビュー以来、セリエB降格というチームの危機にも決して見捨てず、エースであり続けたデル・ピエロ。
在籍した19シーズンで、公式戦705試合に出場し290ゴールという大記録を打ち立てた、そんな彼を物語る言葉がこの【One Love】なのです。
ユヴェントスファンなら見逃せない1枚ですね!