ミラン一筋20年。
1980年代から1990年代にかけてACミランとイタリア代表で活躍したフランコ・バレージ氏。
「史上最高のリベロ」「ミランのレジェンド」「最高のキャプテン」「20世紀の偉大なサッカー選手の1人」など、彼を形容する言葉は枚挙にいとまがありません。
ミランではリーグ優勝はもちろん、チャンピオンズカップ、インターコンチネンタルカップなど多くのタイトルを獲得!
個人的には1994年ワールドカップ・アメリカ大会決勝で、ブラジルのロマーリオとベベトの最強2トップを完封したイタリア代表での活躍が今も鮮明に記憶に残っています!
1997年10月に開催された同氏の引退試合。
彼が最後に袖を通したロッソネロのユニフォームがこちらです。
この引退試合、かつてのチームメートのACミラン選抜vsオールスターチームの対戦。
メンバーがほんとに豪華でした!
ACミラン選抜は、フリット、ファンバステン、ライカールトのオランダトリオ、ドナドーニ、アンチェロッティ、パパン、ロベルト・バッジョなど。
オールスターチームは、ジーコ、ロマーリオ、カレカ、レドンド、イエロなど。
まさにレジェンドvsレジェンドという対戦でした!
右袖にはこの引退試合用のワッペンが付いています。
左胸にはこの試合の日付が入っています。
通常の引退試合は現行モデルのユニフォームに記念パッチを付ける程度で行われるのが普通ですが、さすがはバレージ氏。
この引退試合のためだけにユニフォームが作られました。
ちょっと比べてみましょう。違いわかりますでしょうか?
引退試合モデルの方が、右胸のサプライヤーのLotto社のロゴが大きいのです!
Lotto社もロゴを目立たせたくなるぐらい、注目度の高い試合だったというこでしょうか。
まさにバレージ氏の偉大さを表すユニフォームです!
この引退試合のハイライトは終盤にありました。
試合終了約5分前にピッチサイドの副審が6番のボードを掲げます。
そう・・・バレージ氏の交代です。
万雷の拍手の中、ピッチを立ち去ろうとするバレージ氏。
しかし・・・
そこには交代で入る選手は立っていませんでした。
これは『代わりになる選手はいない!』『代えのきかない選手!』という演出だったのです!!!
試合は5-1でミラン選抜の勝利。
バレージ自身もゴールを決め、引退に華を添えました。
もちろん彼が背負った背番号「6」はACミラン初の永久欠番になりました!