メキシコ代表のユニフォームの中で、もっとも有名なモデルといえばこのデザインをおいて他にはないでしょう!
14世紀に現在のメキシコ中央部で栄えたアステカ帝国。
その古代アステカのモノリスである《太陽の石》のモチーフがユニフォーム全面にデザインされたこのモデルは、1998年に開催されたFIFAワールドカップでも着用され、世界中から絶賛されました。
モチーフとなった《太陽の石》は、約24トンの玄武岩に直径約3.6メートルの円形のモチーフが彫刻されたもので、現在はメキシコ国立人類学博物館に展示されています。
太陽の石のデザインの中でひと際印象的な中央の舌を出した顔は、アステカ神話の大地神トラルテクトリを表わしているとも、太陽神のトナティウであるとも言われており諸説ありますが、その周囲に4つの動物やトナルポワリと呼ばれる260日の周期を持つアステカの祭祀暦などが描かれ、全体としてはアステカ帝国が全世界を支配することが正当であることを示していると言われています。
1998年のワールドカップでは、メキシコ代表のゴールキーパー、ホルヘ・カンポスがこのフィールドプレイヤー用ユニフォームを
着用したことで、さらにこのユニフォームを有名にしました。
メキシコ代表の伝説的GKであるホルヘ・カンポスのユニフォームの記事はコチラ⇩
ところでこのデザインのユニフォームですが、1998年のFIFAワールドカップでの印象がとても強いため、1998年に登場したモデルと思っている方が多いかもしれませんが、実はこのデザインの初登場は1996年です。
その1996-97年メキシコ代表モデルがこちら。1998年モデルと比較すると、ボディのデザインはほぼ同一ですが、襟と袖のデザインが違いますね。
このモデルは、1996年に開催されたCONCACAFゴールドカップでも着用され、決勝戦ではブラジル代表を2-0で破り優勝を果たしています。
※CONCACAFゴールドカップとは・・・
北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)が開催する大陸選手権で、基本的に2年に1度開催されています。
1996年大会は招待チームとして南米サッカー連盟(CONMEBOL)所属のブラジル代表が参加しました。
1994年にワールドカップを制した世界チャンピオンのブラジル代表に勝利してのゴールドカップ優勝は、《太陽の石》のデザインの効果だと思ったメキシコ国民も多かったかもしれませんね。
今後もこの世界的な評価が揺らぐことは無いでしょう。
まだ手に入れていない方はお早めに。。。