サッカーユニフォーム大好きヴィンス君が市場に出回ることの少ない“選手用ユニフォーム”を解説するこのコーナー。
第5回目はこちら↓1994/95シーズンのマンチェスター・ユナイテッドです。
ホームスタジアムであるオールドトラッフォードの透かしが大きく入っているモデルとしても有名です♪スタンド拡張前のスタジアムの全容が描かれています。
ボビー・チャールトンによってThe Theatre of Dreams(シアター・オブ・ドリームズ、夢の劇場)と命名。
このオールド・トラッフォードの透かしは一般市販のレプリカユニフォームも同じように描かれていて、サポーターのクラブ愛をさらに助長させるデザインとされ絶大な人気を誇りました。
それでは、気になる貴重な選手用の選手名は↓アンディー・コール!
1990年代のクラブ黄金期を支えたセンターフォワード。
1994年にマンチェスター・ユナイテッドに加入、エリック・カントナ、ロイ・キーンといった個性派選手とともに、ファギー・ベイブスと呼ばれるデビット・ベッカムやライアン・ギグス、ポール・スコールズらと上手く融合し2001年まで在籍しました。
後に加入するドワイト・ヨークとのコンビは、そのプレイスタイル、容姿が似ており「最強のツートップ」として度々取り上げられます。
マンチェスター・ユナイテッドでは計8シーズンプレーし121得点を記録。
国内リーグに限っていえば、ファンニステルローイの95得点に次ぐ94得点で歴代5位。
誰もが納得のレジェンドプレーヤーですね。
それでは、めったに流出しない選手用の解説を始めます。
選手用とレプリカの違いは4つ。
まず、1つ目は胸スポンサーです。一般流通ユニフォームは、昇華プリントで染め上げられていますが、選手用ユニフォームは、発泡フェルトで凹凸のあるスポンサーが特徴です。
少し拡大しますと、こんな感じです。
2つ目はUMBROロゴです。一般流通ユニフォームは、胸スポンサー同様に昇華プリント。一方、選手用ユニフォームは、糸を使った直刺繍です。
3つ目はクラブエンブレムです。一般流通ユニフォームは、ワッペンの縫い付けですが、選手用ユニフォームは、クラブエンブレム同様に直刺繍です。
裏返すと直刺繍された様子がよくわかります。
最後、4つ目は背番号です。一般流通ユニフォームはもともと背番号の圧着加工はされていません。
クラブストアかスポーツ小売店で後入れオーダーとなりますが、選手用ユニフォームは背番号が縫い付けられています。
昔ながらのイングランドスタイルで個人的には大好きです。
しかし、時代というべきなのか、圧着シート技術の発達で喜ぶべきなのか、このモデルを最後に背番号縫い付けが終わってしまったのはとても残念に思いました。
時代とともに変わりゆく選手用ユニフォーム。
機能性や軽量化も大事な要素かもしれませんが、選ばれし者だけが着ることを許される特別感こそが選手用の魅力だと思います!