選手ヒストリー

“黒いチューリップ”ルート・フリット、貴重なオランダ代表EURO1992ユニフォーム!

フリットの1992年オランダ代表ユニフォーム

サッカー界の「トリオ」といえば近年では、バルセロナの“MSN”(メッシ、スアレス、ネイマール)、レアルマドリードの“BBC”(ベイル、ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウド)が真っ先に思い浮かびますよね。

代表では2002年の日韓ワールドカップでも大活躍した、ブラジル代表トリオの“3R”(リバウド、ロナウド、ロナウジーニョ)が有名です。
でもやっぱりサッカー界の「トリオ」といえば“オランダトリオ”(フリット、ファン・バステン、ライカールト)です!

その一角を担い、1987年にはバロンドールも受賞しているルート・フリット氏の貴重なユニフォーム。

1988年に西ドイツで開催された行われたEURO(欧州選手権)。
フリットはキャプテンとして出場し、決勝戦では先制ゴールまで決めて母国に初のビッグ・タイトルをもたらしました。
その後、1990年のワールドカップ・イタリア大会を経て、大会連覇が期待されたEURO1992のユニフォームがこちら!1992年オランダ代表ユニフォームフリットの1992年オランダ代表ユニフォーム

サプライヤーはlotto(ロット)社。Lottoロゴ

このユニフォーム。
何が貴重かというと、今でこそ当たり前になった背番号の上のネームと胸番号です。フリットの1992年オランダ代表ユニフォーム実は当時としては非常に珍しく、とりわけワールドカップやユーロのような大きな国際舞台では初めて導入された試みでした。
導入の背景には、ファンがネーム入りレプリカ・ユニフォームを着て応援することが定着していた、アメリカ4大スポーツの影響があったとも云われています。
やはり人気選手のネーム入りのユニフォームはみんな欲しいですから、サプライヤーとしても商業的にネーム入りユニフォームは導入したかったのでしょう。

ユーロ連覇に挑んだフリット氏でしたが、同大会での連覇は成らず、その2年後の1994年ワールドカップ・アメリカ大会はアドフォカート監督の戦術を受け入れられず、本大会前に代表チームを去った背番号10。
奇しくも今回ご紹介のEURO1992モデルは代表ユニフォームとしては、フリット氏の最初で最後のネーム入りとなりました。

ヴィンス君
ヴィンス君
オレンジに白字の「GULLIT」が映える一枚!
貴重なネーム入りはコレクションとしても最高級の輝きです!