世界中のサッカーファンに愛された“神の子”マラドーナの引退試合
2001年11月10日、マラドーナがかつて所属したボカ・ジュニアーズの本拠地、ボンボネーラにて行われたマラドーナ引退試合の記念ユニフォームです。この時、マラドーナは41歳でした。
キャリア終盤から引退後の度重なる薬物問題で日本では「お騒がせな元サッカー選手」という文脈で語られることもありますが、往年のサッカーファン、またアルゼンチン人にとっては何があろうと英雄なんです!
その証拠にこの引退記念試合を見るために、刑務所を脱獄してまで応援に駆けつけた囚人がいたり、それを捕まえるはずの警官も試合に夢中で捕まえられなかった、なんてエピソードもあるぐらい、アルゼンチン人にとっては偉大な「神の子」なんです!
世界中が注目した試合もサネッティ、アイマール、ベロン、クラウディオ・ロペス、アジャラら、当時のアルゼンチンを代表するスター達が結集し、英雄の最後の花道を飾りました。
前置きが長くなりましたが、ユニフォームの詳細を見ていきましょう!
前面胸の「10番」とマラドーナのロゴは珍しい立体のラバー素材になっていて、左胸にはマラドーナのサインが刺繍されています。
このユニフォーム、サプライヤーがFILA社とOPENスポーツ社の2社あるため、前面にはFILA社のロゴが、背面の背番号「1」の部分にはOPENスポーツ社のロゴが入っています。※実際の試合で使用されたユニフォームは「1」と「0」の両方にOPENスポーツ社のロゴが入っていたようです。
ちなみ背面のネームと栄光の「10番」は昇華プリントになっています。
右袖と背面下にプリントされている『HOMENAJE A DIEGO MARADONA』とは「ディエゴ・マラドーナに敬意を表す」という意味です!
アルゼンチン代表のサプライヤーには一度もなったことがないFILA社が、反則ギリギリのラインで、アルゼンチン代表ユニに限りなく寄せているのがこのユニフォームの面白いポイントです!
マラドーナファン、ユニフォームコレクターの方はぜひ押さえておきたい1枚だと思います!